後遺症を残さないための交通事故治療

自動車保険の基礎知識

2012年06月12日

  1. 治療をする際に窓口で伝える3つのポイント
  2. 自賠責保険と任意保険
  3. 保険は無限には面倒を見てくれない
  4. 損害賠償として請求できるもの
1,治療をする際に窓口で伝える3つのポイント

・交通事故での治療であること
・仕事中の事故かどうか
・どこの保険会社なのか

医療期間に上記の内容を伝えることで、スムーズに通うことが可能になります。

 

2,自賠責保険と任意保険

保険というと難しいイメージがありますが、実はそこまで難しいものではありません。
簡単に説明すると、自動車やバイクで加入が義務化されているのが「自賠責保険」されてない
のが「任意保険」です。ただそれだけの違いです。しかし、ここで「任意保険は義務じゃないから入らなくていい」と思ったあなた・・・絶対に入ってください。事故を起こしてからでは遅いのです。それでは、この2つの違いを理解しましょう。

自賠責保険
交通事故にあった際に10対0で自分が悪くないのに治療費を払うのは誰もが嫌だと思いま
す。しかし、相手が保険に入っていなかった際は最悪の場合自分での支払いなのです。そこで被害者が泣き寝入りすることなく最低限の補償が受けられるようにしたものが自賠責保険です。強制的に保険をかけているものなので、車検を通している車にはすべてかかっています。補償としては他人を死傷させてしまった場合のみに使えるもので、自動車の修理には使えません。

任意保険
任意保険は自動車の所有者が加入するかを決めるもので強制ではありませんが絶対に入って
下さい。なぜ絶対なのか説明していきます。

まず任意保険とは、自賠責保険で支払いきれなかった時にオーバーしてしまった金額を補償するものです。なので、ケガをして初めに使っていく保険は「自賠責保険」になります。
例えば、死亡事故を起こしてしまい補償金が1億円だったとします。自賠責保険の補償の限度額は「傷害の場合120万円」、「死亡の場合3000万円」です。1億円のうち自賠責保険から3000万円が支払われますが、7000万円が残ります。この7000万円は加害者の負担になります。

ここで出てくるのが任意保険であり、加入しておくことで補償を受けることができる仕組みです。この1億円という補償金は決して珍しくないものです。後遺症が残ってしまった場合も自賠責保険を超える賠償金が裁判によって認められています。
現在任意保険の加入率は7割という数字が出ています。事故によって涙するのは被害者の親族だけではありません。加害者の親族も涙するのです。お金すべて解決は出来ませんが、それでも保険によって救われることはたくさんあります。あなたは残りの3割にならないようにしましょう。

 

3,保険は無限には面倒を見てくれない

任意保険会社から「治療の打ち切り」と言われることが多々あります。しかし、これは任意保険会社が「一般的に治る時期だ」と勝手に判断しているだけなのです。なので治療が終了しなければならないわけではありません。

治療終了についても説明します。
基本的に整形外科から「症状固定」と診断されるまでは治療を続けられます。症状固定というのは整形外科の先生がこれ以上改善が見られないと判断したときに診断されます。なので症状固定と診断されるまでは治療はできるのです。

上記の内容を含め、一般的に交通事故によるケガは3ヶ月程度が妥当とされています。

 

4,損害賠償として請求できるもの

損害賠償とは、交通事故により被害者が損害を受けたものや、将来獲得できた利益に対して請求できるのです。
財産損害は、「積極損害」「消極損害」「非財産損害」の3つに分かれます。

積極損害とは・・・
事故により支出が必要になったものです。
例えば、「治療費」、「入院雑費」、「交通費」など治療に関係があれば認められます。その他ににも、「自動車の修理代」などもこれに当たります。

消極損害とは・・・
事故が起きなければ獲得できた利益に対しての損害です。消極損害は二つに分かれ「休業損害」と「逸失利益」になります。休業損害は、事故で休業を余議されなくなり、収入が減額されたときの補償です。逸失利益は後遺症により働けなくなったとき、将来稼げたであろうお金の算定したものです。

非財産的損害とは・・・
精神的損害のことで、一般的に慰謝料のことです。慰謝料も二つあり、「傷害慰謝料」と「後遺障害慰謝料」があります。傷害慰謝料とは、入院日数や通院日数で決められてきます。後遺障害慰謝料とは、後遺症が残った時による精神的苦痛に対してのものです。

 

 

※本記事は厚生労働省認可の国家資格者:柔道整復師 田所祐介が監修しています。

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